横濱山手中華学校

 民生先生

先日はありがとうございました。

具体的で熱意のこもった説明で神戸、横浜など、それぞれの置かれている中華学校の違い、政治的な状況によって中国系住民の意識が分断されている、新華僑の増加による複雑な状況、中華学校の置かれている理不尽な状況がよく理解出来ました。

 以前より、外国人学校の出身者に大学受験資格を認めない日本政府の方針に政治的な国策、差別的な処遇を感じていました。それ以上に、教育補助金、学校の保険制度や寄付金など財政上の差別が余りにも多くあるのに驚きました。

また、都立高校が就学義務違反ということで、中華学校卒業生の受験を認めていないことにも、石原都政下ならありうることですが、美濃部都政以前のリベラルな教育体制のもとで、このような差別的なことが行われていたことにショックを感じました。

 子供が教育を受ける権利は平等、公平におこなわなければならない、民族学校が民族教育を行う権利は当然あると考えています、その事によって差別的な処遇を受けることは理不尽なことです。日本政府の国策、政治によって、犠牲を子供に強いるのは間違っていると考えます。

最初の印象は校地が狭く子供がかわいそう、インタナショナルなバイリンガル教育で、さぞ中国人の裕福な家庭の子弟が入学、エリート教育を行っている学校だと思っていましたが、ごく普通の質素な学校で授業料が安いのにビックリしました。

確固たる特色ある教育目標のもと、学校は目標を持って教育を行うことが大切と感じ、学校は子供の成長の為にあることを印象付けられました。

2008年5月吉日

 坂本正通