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       陶磁器の種類

 

 陶器と磁器の違いは土と石の違いです。あいまいな分類ですが土分が多ければ陶器、石分が多ければ磁器と言えます。磁器の原料はカオリン(磁土)でそれに木節粘土と長石を混ぜて焼きます。カオリンはガラス化して溶けて石のようになります。

 磁器は緻密で吸水性がなく光を通しますが空気を通しません。叩けば金属質の音がします。陶器は多孔質で吸水性があり、光を通しませんが空気を通します。

陶器の中の空気がクッションになり急激な温度の変化にも耐え保温性にも優れています。

粘土とガラス皮膜(釉薬)のあいだ収縮率の差があり亀裂が生じやすいです。また使用していく内により味わい深くなります。制作する面でも芸術的な表現、微妙なニュアンスすぐれ表現の可能性があります。それに比べると磁器は表現能力に限りがあります。磁器の魅力は純白の素地と、その上に描かれた色絵の鮮やかさです。新しい内は美しいですが古くなるにしたがい退化していきます。