ファイル No.8

              釉薬の考え方 
                 

 

  釉薬はを混ぜたもので、焼くとガラス質になります。

土の種類には、ばん土と珪土があり、ばん土は粘っこく弾力のある土で釉薬を固まらせる働きがあり、珪土は少し石っ気があり、硬い感じのする土でガラス質(シリカ(珪酸))を形成します。

 長石はばん土と珪土の両方の性質を持っています。

この長石と+土灰あるいは柞灰ワラ灰の配合によって
 
透明釉  60:30:10 になったり
乳濁釉  40:35:25 になったり
マット釉(つや消し)30:40:30 になったりします。 




この基礎釉に着色材を加えると色釉薬になります。 
 
くらふと坂陶では基礎釉として木灰透明釉木灰乳白釉を使用しています。
もちろん1号石灰釉、2号石灰釉、3号石灰釉、木灰釉を使って結構です。 

基礎釉に着色材(酸化金属)を入れると
 
   酸化鉄(弁柄)の場合  酸化焼成で  黄色 〜 飴色 〜  黒色に 
               還元焼成で  青磁 〜 鉄さび に    
    酸化銅の場合の場合   酸化焼成で  緑色(織部)から 濃いみどりに

                        焼成還元で  赤色(辰砂)
   酸化コバルトの場合   酸化焼成で  鮮やかな青に
                        還元焼成   渋い青になります。 

釉薬に味わいを付ける作用として(調味料のようなもの、少しだけ加える)
    リン酸チタン亜鉛華 (結晶)酸化マグネシウム 等があり

   含有量により、釉を乳濁させたり、発色を鮮やかにしたり、結晶を作る作用をします。